Web ページの表をきれいに Markdown へ変換する方法(2026)
Web ページでいちばんコピーが通じないもの、それは表です。段落は行の集まりなので、雑にコピーしても意味は残ります。表はグリッドで、グリッドはセルの境界が保たれて初めて成立します。プレーンなテキストエディタに貼り付けた瞬間、グリッドはタブと中途半端な改行の塊になり、もう何とも揃いません。代わりに、ブラウザに表を構造化された HTML として読ませ、Markdown のパイプ表として書き出させる——クリップボードを経由しない方法があります。
コピペで表が崩れる理由
表を選んでコピーすると、Chrome はクリップボードに複数の形式を同時に入れます。リッチな HTML、プレーンテキスト、ときには画像も。どこに貼るかでどの形式が勝つかが決まり、Markdown エディタはほぼ必ずプレーンテキストを選びます。構造はそこで死にます。
- タブと改行がずれる。セルはタブ、行は改行で区切られます——ただしセル内の文字が 2 行に折り返したときまで。セルの中に改行が生まれ、それ以降の列がすべて 1 つ右にずれます。5 列の表なら、ヘッダー行と本文行でパイプの数が違う、という状態になります。
- 隠れていた列まで付いてくる。レスポンシブな表は狭い画面で CSS によりセルを隠し、「もっと見る」の行も畳まれています。選択をどこから始めたかによって、見えなかった文字を巻き込むか、見えていた文字を落とすかのどちらかになります。
- リンクと太字がノイズになる。リンクを含むセルはたいていアンカーテキストだけが残り、URL は消えます——残したかったのはまさにその URL です。太字はエディタによって
**になったり、何も残らなかったり。セル内のバッジ、上付きの脚注、入れ子の<span>はさらに予測できません。
出来上がるのは「表の形をした表」で、3 か所が間違っています。次の 10 分は数字を読むのではなくパイプを数える時間になります。
テーブルピッカー:ページを読む、クリップボードは読まない
VKT Note は Chrome のサイドパネルに常駐する Markdown ノートです。テーブルピッカーはそのサイドパネルのボタンで、発想はコピペと逆です。どの表を選ぶかを人に聞くのではなく、ページに「どんな表があるか」を聞きます。ページ上で何かをハイライトする必要はなく、内容がクリップボードを通ることもありません。
スキャンは現在のタブにあるすべての <table> を対象にします。Shadow DOM の中、同一オリジンの iframe の中に描画された表も含み、スクロールで行が追加されるページにも追従します。クロスオリジンの iframe は別の話で、下の制限で触れます。
返ってくるのは一覧です。表ごとに 1 行、行数×列数と本文の先頭 60 文字のプレビューが付きます。効くのはこのプレビューです。長いページにはレイアウト用の表、Cookie バナーの表、そして本当に欲しいデータ表が同居していて、マークアップしか見ない変換ツールにはどれも同じに見えます。「12 × 5、プレビューが『プラン 月額』」なら料金表、「2 × 1、『Cookie を使用しています』」なら違う、と即座に判断できます。
- サイドパネルの表ボタンを押す。現在のページの表一覧が、サイズとプレビュー付きで出ます。
- 1 つ選ぶ、または複数選ぶ。ふだんは 1 つで足ります。複数選択は、1 つのデータが 2 つの表に分かれているページのためです。
- 挿入する。複数選んだ場合は、同じノートに別々の Markdown 表として入ります。順序はクリック順ではなく、ページ上の位置順です。
- 何を取ったか確認する。ページは元の表までスクロールして戻り、その表に枠線のハイライトが付きます。もう一度探し直す必要はありません。
クリック 3 回、クリップボードなし。ノートは、これから書くつもりだったサイドパネルの中にすでにあります。長いページではこれが効きます。いつもの流れは、上にスクロール、コピー、下にスクロール、貼り付け、列が合わないことに気づく、また上にスクロール、ですから。
もっと速い 2 つの経路
表の中で右クリック
すでに表を読んでいるなら、表全体を選択するほうが面倒です。12 行のグリッドをドラッグすると、最後の行が落ちがちです。代わりに、表の中の任意のテキストを選んで右クリックし、vkt-note に保存を選びます。拡張機能は選択範囲が表の中にあると判断し、変換前に表全体へ拡張します。1 つのセルでも 1 行でも、返ってくるのは欠けた断片ではなく完全な表です。
HTML の表をエディタに直接貼る
いつもの方法で表をコピーし、ノートに貼り付けます。クリップボードに HTML が入っていれば(ブラウザのコピーなら必ず入っています)、貼り付け時に Markdown 表へ変換されます。別のアプリからコピーしてきた表や、コピーした後にどのノートへ入れるか決めた場合に向いています。
使い分けは単純です。ページが長くて選びたいならピッカー、カーソルがすでに表の中にあるなら右クリック、表がすでにコピー済みなら貼り付け。
Markdown になった表でできること
ノートに入った表は、もうスクリーンショットではありません。セルは編集できるテキストで、列は足したり動かしたりできるパイプです。表の上に見出しを書き、下に自分の結論を書く——同じノートの中で完結します。
- タスクリスト。表の下に
- [ ]の行を足せば、どの数字をまだ確認する必要があるかを管理できます。チェックボックスは押せて、状態も残ります。 - 検索。数値でノートを検索すると、その数字だけでなく「どのページの表だったか」が見つかります。スクリーンショットが必ず失う情報です。
- ピン留め。毎週見返す参照表は、一覧の先頭に固定しておけます。
- 書き出し。ノート全体を .md としてダウンロードできます。無料版でも可能で、リポジトリ、Obsidian、AI へのプロンプトにそのまま渡せます。パイプは崩れません。
- 日常の編集。太字、斜体、取り消し線、H1–H3、リンク、コード、リスト、引用、区切りのツールバー。入力が止まって 2 秒で自動保存。文字数カウント、全画面プレビュー。削除は 7 秒以内なら取り消せて、そのとき 1 日の枠も戻ります。
既知の制限、正直に
結合セルは平坦化される
Markdown のパイプ表には colspan と rowspan の構文がありません。「この見出しは 3 列にまたがる」と書く標準的な方法がないため、VKT Note はすべてのセルを普通のセルとして書き出します。3 列にまたがる見出しは、文字の入ったセル 1 つと空のセル 2 つになるか、1 列目にしか文字が残りません。データはすべて残り、レイアウトは残りません。挿入後に見出し行を 1 分ほど手で直す前提でいてください。期待させておいて後から気づかせるより、先に言うほうが誠実だと考えています。
表に見えて表ではないもの
スキャンできない表が 2 種類あり、どちらも将来のアップデートで静かに直る類のものではありません。仮想スクロールの表は、いま画面にある行だけを DOM に置きます。5,000 行のうち 20 行しか要素がなければ、どのツールもその 20 行しか読めません。Canvas で描かれる表(ダッシュボードや一部のチャートライブラリでよくあります)は要素ではなくピクセルを描くので、たどる行が存在しません。クロスオリジンの iframe 内の表は別ドメインのドキュメントで、拡張機能はそこへ入れません。
そうしたページでは、サイト自身の書き出しボタンを使うか、テキストが選択できるなら右クリックの経路を使ってください。「もっと見る」や折りたたみは先に開いておくこと。ピッカーが読むのは現在の DOM で、あなたの記憶ではありません。
よくある質問
無料版でも表を変換できますか?
はい。テーブルピッカー、右クリック保存、HTML 表の貼り付けの 3 つはすべて無料版で使えます。無料版は 1 日 3 ノートまでで、その日に作ったノートを削除すれば枠が戻ります。
iframe や Shadow DOM の中の表も検出できますか?
同一オリジンの iframe と Shadow DOM 内に描画された表は検出できます。クロスオリジンの iframe は別ドメインのドキュメントで、拡張機能には読む権限がないため一覧に出ません。
複数の表を一度に挿入できますか?
はい。ピッカーで複数選ぶと、それぞれ別の Markdown 表として同じノートに挿入されます。順序はクリックした順ではなく、ページ上の位置順です。
データはアップロードされますか?
いいえ。ノートは chrome.storage.local と unlimitedStorage 権限を使ってブラウザ内に保存されます。アカウントも解析もなく、ノートを受け取るサーバーもありません。
セル結合は保持されますか?
いいえ。Markdown のパイプ表には colspan と rowspan の構文がないため、結合セルは通常のセルに平坦化されます。挿入後に見出し行を手で少し直す必要があるかもしれません。
おすすめ:VKT Note はサイドパネルの Markdown ノートで、表はクリック 3 回でノートになり、データはすべて chrome.storage.local に残ります。アカウントなし、アップロードなし。無料版は 1 日 3 ノート(当日のノートを削除すれば枠が戻ります)。Premium は月額 $2.99 または買い切り $9.99(Creem)で、無制限のノート、全ノートの JSON 書き出し、優先サポートが付きます。
他の VKT ツールは拡張機能カタログに、ご連絡は [email protected] まで。
